ママはお家のセラピスト

〜カンガルーケアは赤ちゃんにとっての“人生で一番最初の整体”であり、最高のハグ〜

先日、NPO法人さんが行っている子育てケアのお話を聞く機会があった。  

そこでは、赤ちゃんやママたちへのサポートの大切さ、そして「ふれあい」がどれほど育児の土台になるかが、とても丁寧に語られていた。

話を聞きながら、私は整体師として、そして一人の人間として、自然と胸がじんわり温かくなった。  

「赤ちゃんを育てる」ということは、特別な何かをするわけではなく、日常の中での“触れ合い”が、すでに立派なケアになっているんだと再確認できたからだ。

■ カンガルーケアって、結局は“最高のハグ”

赤ちゃんを胸に抱く、あのあったかい時間。  

肌と肌を合わせて抱きしめるあの瞬間。

それって、赤ちゃんにとって人生で最初の“整体”と言えるくらい、体と心を整えてくれる。

整体師として、赤ちゃんの背中に触れるといつも感じるのだけど、赤ちゃんって本当に背中に心が出る。  

嬉しいとき、寂しいとき、眠たいとき、不安なとき…  

全部、背中の緊張や丸み、反り返りとして表れる。

でもママやパパに抱っこされ、胸の上でゆっくり呼吸を合わせていると、  

その緊張がふわぁっとほどけていく。

それは技術じゃなくて、  

愛情といういちばんの“治療”なんだと思う。

■ 整体師として考える、カンガルーケアの意味

整体的に見ると、カンガルーケアは赤ちゃんにとって本当に理にかなっている。

– 背中が自然な丸みに戻る
– 呼吸が整い、全身の緊張がゆるむ
– 副交感神経が優位になり、眠りやすくなる
– お腹の動きや授乳がスムーズになる
– 首や背骨の不必要な負担が減る  

こうした変化は、整体で目指す「自然治癒力が働きやすい状態」とまったく同じ。

ママの胸の上は、赤ちゃんにとって完璧に整った“治癒の場所”なのだ。

施術のプロとして学んできた私でも、  

「ママの腕の中に勝てる技術なんてない」  

そう思ってしまうほど、カンガルーケアには力がある。

■ ママはお家のセラピスト

ママって、もともと“お家のセラピスト”なんだよな、と。

特別な道具も、難しい知識もいらない。  

抱きしめてあげること。  

触れてあげること。  

ゆっくり呼吸を合わせること。

その全部が、赤ちゃんにとっての整体であり、ケアであり、愛情の形。

背中を撫でるママの手のひら、胸の上で眠る小さな体、  

そのあたたかさが赤ちゃんの心と体を整えてくれる。

カンガルーケアは、赤ちゃんにとっての  

“人生で一番最初の整体”

であり、  

“一生心に残る最高のハグ” 

なんだと、あらためて思う。

■ 今日も胸の上で育っていく小さな命

難しいことをしなくていい。  

ママの抱っこ、ママの胸、ママの手のひら。  

それだけで赤ちゃんはちゃんと育つし、整っていく。

赤ちゃんに向き合う時間は、  

ひとつひとつが愛情であり、治癒であり、成長の土台。

ママは、今日もきっと、  

気づかないうちに赤ちゃんの心と体を整えている。

その姿は、まさに  

“お家のセラピスト”

私が整体師としてできることは、その素晴らしさを伝え、  

ママのハグがどれほどの力を持っているかを知ってもらうこと。

そして、これから出会うママと赤ちゃんにも、  

このあたたかいケアが広がっていきますように。

そんな事を考えることができた1日でした。

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